終活、それは人生の終わりに向けて自分らしい準備をすることです。
私たちが生きてきた証を整理し、次の世代へとバトンを渡す大切な活動です。
「家じまい」は、そんな終活の一環として、これまでの生活の中で積み重ねてきた物や思い出に一区切りを打つ、自身にとってもご家族にとっても重要なプロセスです。
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家じまいとは
最近の終活で良く見聞きする「家じまい」ですが、平たく言うと「実家じまい」です。
お子さんがいる場合は、その方から見た「実家」を閉めることになります。
子どもが巣立ち、手広くなった家や古くなった家を離れる際に家じまいは行います。
文字通り家の中の物を整理し、不要な物を処分することから始まりますが、大切な思い出や家族の歴史が詰まった家ですので、家じまいをする際にはご家族との話し合いが大切です。
独り身の場合であっても、有料施設に入寮するなどの機会に家じまいは行われます。
今まで暮らしていた家を離れ、これから先の自分のために、終活を通して家じまいについて考えてみましょう。
家じまいのメリット
家じまいを行うことは、終活の目的である自分らしく満足した最後を迎えるための大切な一歩です。
自分自身の心も家もすっきりとし、新たなスタートを切る準備ができますよね。
また、ご家族や遺される方々にとっても、整理された状態で物事を引き継ぐことができるため、負担をかけることはありません。
終活を始める要因に、残される方へ負担や迷惑をかけたくないというものがあります。
とても日本人らしい、相手を思いやった気遣いだと感じます。
相手のことで悩み、不安に思って余生を送るよりも、元気なうちに自分が納得した形で家の整理ができれば何の引っ掛かりも感じずに新しい生活を送ることができます。
また、家じまいで売却した場合は、得た代金で有料の施設に入寮できたり、事足りる間取りの新居に引っ越すことが可能です。
ご自身のこれからの未来を、満喫できるチャンスになります。
家じまいの進め方
終活で「さて、家じまいをするか」と考えたら、短期間でおこなう必要はありません。
自分のペースで、またはご家族のペースで進めてくださいね。
始める前に準備すべきこと
終活で家じまいを始める前には、まず何を残し、何を処分するかを決める必要があります。
また、家族や親しい人と相談をし、思い出の品について話し合うことも大切です。
一度にすべてを行うのではなく、少しずつ、計画的に進めていくことが大切です。
家の中にあるものはまず「捨てるもの」「持っていくもの」「売る物」「譲る物」と断捨離の要領でカテゴリーごとに分け、一つ一つ丁寧に取り組んでいきましょう。
注意すべきポイント
ご自身の終活で、家じまいをすると決めたとしてもご家族がいる場合は容易に承諾してくれない場合があります。
感情的になりがちな「家じまい」ですが、冷静に、そして合理的に進めることが重要です。
また持ち家の場合は、売却するにしても相続するにしても法的な手続きが必要な場合もあるため、専門家のアドバイスを求めることも検討しましょう。
まとめ
「家じまい」は、自分と家族のために、心地よい未来を準備するための大切なステップです。
物理的な整理だけでなく、心の整理も同時に行うことで、より充実した終活ができるでしょう。
今日から少しずつ始めてみませんか?
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