今回は、終活を考える上で避けて通れない「空き家問題」について、その種類、増加率、そして放置するリスクに焦点を当ててお話しします。
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空き家の種類とその特徴
終活で不動産を相続させたい考えている場合は、空き家になるリスクを知る必要があります。
空き家には大きく分けて4つの種類があります。
まずは、賃貸用の空き家です。
これは、新築または中古の住宅が賃貸市場に供給されるために一時的に空いている状態を指します。
次に、売却用の空き家です。
これは、売却を目的として現在誰も住んでいない住宅のことです。
三つ目は、二次的住宅です。
別荘や週末住宅など、休暇中にのみ使用される住宅を指します。
最後に、その他の空き家です。
相続や長期入院などで長期間にわたって使用されていない住宅がこれに該当します。
子どもたちに、財産として残したい気持ちもわかりますが、空き家として放置される可能性がある場合はどの空き家に該当しそうかを事前に考えておくことで、利用方法や売却するかを終活中に考える余地が出てきます。
空き家の増加率
終活をおこなうメリットは、子どもに残す不動産が空き家として放置される可能性を考えられる点です。
というのも、ご先祖様たちが良かれと子孫に残した不動産が今、空き家として世の中で問題になっているからです。
空き家の増加率は、地域によって異なりますが、全国的に見ても増加傾向にあります。
特に、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」の増加が顕著で、これは管理が行き届かず、将来的に特定空家に指定されるリスクを持つ空き家です。
最新2024年の統計によると、空き家の数は900万戸を超え、空き家率は13.8%に達しています。
30年間で2倍の数であり、過去最多です。
終活では、本当に子どもたちが必要としていて、不動産として相続させるべきかを考えましょう。
空き家を放置するリスク
空き家を放置することには、さまざまなリスクが伴います。
まず、建物の劣化が進み、倒壊の危険性が高まります。
また、害虫や害獣の発生源となり、近隣住民に迷惑をかけることがあります。
犯罪の温床になることもあり、地域の安全性を損なう原因となり得ます。
さらに、放置された空き家は固定資産税が上昇することもあり、経済的な負担も増大します。
空き家になりえる可能性がある所有不動産は、上記のリスクを加味した上で相続させるのか、生前で売却をするかを終活で考える必要があります。
まとめ
終活を進める中で、空き家問題は避けては通れない課題です。
空き家の種類を理解し、増加率や放置するリスクを考慮に入れた上で、適切な対策を講じることが重要です。
空き家を活用する方法や、売却、リフォーム、解体など、さまざまな選択肢を検討し、後悔のない終活を目指しましょう。
終活は、自分らしい人生の締めくくりだけでなく、残される家族のためにも大切なプロセスです。
空き家問題に対する適切な対応は、安心して終活を進めるための一歩となるでしょう。
一緒に、前向きな終活を始めていきましょう。
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