人生の最期に向けて、安心して日々を過ごすためには「終活」が大きな支えになります。この記事では、終活を始めたいけれど何から手を付けていいかわからない方に向けて、気持ちの整理から財産・デジタル資産の管理、医療や介護の希望まで、明日から実践できる終活のやることリストをわかりやすく解説します。
【基本編】終活やることリストの第一歩は「気持ちを整理する」こと
終活を始める第一歩は、何よりも自分自身の気持ちを整理することです。
財産整理や手続きより前に、「どんな最期を迎えたいか」「誰に何を伝えたいか」という思いをはっきりさせることが大切です。この気持ちの整理ができていないと、途中で不安や迷いが生じ、行動が止まってしまいがちです。
エンディングノートを使って、自分の希望を一つずつ書き出すことをおすすめします。 エンディングノートには、医療や介護に関する希望、葬儀や財産の取り扱い、大切な人へのメッセージまで自由に記載できます。法的な効力はないものの、家族にとっては大きな道しるべとなります。完璧を目指す必要はありません。
まずは一言でも、思いついたことから書き始めることが、確実な第一歩になります。
【実践編】終活やることリストで必ず押さえるべき「財産整理とデジタル終活」
終活を具体的に進めるうえで欠かせないのが、財産整理とデジタル終活です。
まず、現金、預貯金、不動産、保険、有価証券など、目に見える財産をリスト化しましょう。
加えて、今の時代に必須となっているのが「デジタル終活」です。デジタル終活とは、ネットバンク、電子マネー、各種サブスクリプション、SNSアカウントなど、オンライン上に存在する財産や契約情報を整理し、家族に伝えられるようにすることを指します。 例えば、利用中のネットサービス一覧をまとめたり、重要なID・パスワードを安全に管理する仕組みを作っておくことが大切です。
エンディングノートにも、アカウントの削除希望や、引き継ぎ希望の意向も記しておきましょう。これを怠ると、不要な契約料の支払いが続いたり、家族が対応に困る事態になりかねません。デジタル資産もリアル資産と同じように、しっかり整理しておくことが、これからの終活には必須です。
【応用編】終活やることリストで考えたい「医療・介護の希望と家族へのメッセージ」
終活リストの中でも、医療や介護についての希望を明確にすることは、家族にとって非常に重要です。 たとえば、延命治療を希望するか、自然な最期を迎えたいか。介護が必要になった場合、自宅介護を希望するのか、施設に入ることを望むのか。
それぞれの希望を具体的に記しておくことで、家族は「本人の意思に沿った選択」ができるようになります。
また、尊厳死に関する意向(リビングウィル)や、万が一認知症になった場合の対応方針についても触れておくと安心です。
さらに、エンディングノートには、大切な家族や友人への感謝の気持ちもぜひ記しましょう。「ありがとう」「あなたに出会えてよかった」という温かい言葉は、残された人たちにとって大きな支えになります。気持ちを文章にすることで、自分自身も未来への不安が和らぎ、心の整理が自然と進みます。
まとめ
終活やることリストは、未来の自分と家族を守る大切な備えです。
気持ちを整理し、財産とデジタル資産を見える化し、医療・介護の希望と感謝のメッセージをエンディングノートに記しましょう。今日から一歩踏み出すことで、未来への安心感がぐっと高まります。